C-Beam Machine 剛 は3軸の自作CNCフライスです。
部品表および組み立て説明を公開しているので、ご自身で好みの部品を集めてアレンジしながら組み立てることができます。また、基本的な部品一式がセットになった組立キットをAvalontech株式会社様にて取り扱いしてもらっています。まとめて部品を購入したい場合はそちらが便利です。
自作CNCでも精度よく動作できる理由
バックラッシュ補正機能(β機能)
制御基板Duet3のReprapfirmwareではバックラッシュ補正機能で
マシンのガタツキ、部品の遊びをあらかじめ入力しておくことで
動作を補正してくれます。
テーブル補正機能
加工テーブルにソリやたわみがあった場合、あらかじめテーブルの歪みを登録しておくことで加工中に高さが自動調整されます。
ブラウザからアクセスできるウェブコントローラー
操作画面にはパソコンやスマートフォンから
アクセスすることができます。
加工の様子を見ながら加工速度を調整したり、
離れたところからスマートフォンで残り加工時間を確認したり、
様々な操作を使い慣れたデバイスから実行することができます。
特徴
高剛性高トルク
従来比で最大70%の剛性強化
モーター数を増やすことで高いトルクを実現しています。
マルチデバイス対応
パソコン、タブレット、スマートフォンからアクセス/操作することができます。
優れた物理拡張性
20角の汎用フレームと同じ溝幅なので市販の規格部品と容易に組み合わせることができます。
細かなカスタマイズ
加速度やモーターの電流値はもちろん、ありとあらゆる動作の数値をカスタマイズすることができます。
設定可能な項目はこちら。
加工中は接続不要
加工データは基板のSDカードにアップロードして実行されるため、電源が切れたり接続が失われても問題ありません。
加工中も別の作業にパソコンを利用することができます。
オープンソース
制御基板Duet3およびフレームに使用している主要部品はオープンソースです。
回路図やファームウェア、部品図面などが公開されています。
基本スペック
本体サイズ
X(横幅) | 1120mm |
Y(奥行) | 620mm |
Z(高さ) | 572mm |
ワークエリア(稼働範囲)
X(横幅) | 594mm |
Y(奥行) | 295mm |
Z(高さ) | 160mm |
機械要素
フレーム構成:CNC用アルミニウムプロファイル「V-Slot Linear Rail」(米:OPENBUILDS)
およびその周辺部品とわずかな自作部品
送り機構:4条台形ネジ(リード8mm)+ダブルナットによるバックラッシュ対策
最大送り速度:1800mm/min(ソフトウェアで変更が可能です)
モーター:56mm角Nema23ステッピングモーター(stepangle1.8°、軸径6.35)
動作精度:0.1mm~0.05mm(OPENBUILDS準拠:https://openbuildspartstore.com/c-beam-xlarge-linear-actuator-bundle/)
ソフトウェア要素
制御基板:Duet3シリーズ推奨 (イギリス:Duet3D)
接続方法:EthernetもしくはWifi接続(制御基板依存)
制御:NCデータ(G-code)Autodesk Fusion360、NCVC、VCarve、Easel、DeskProtoなど
スピンドル:Makita RT0700C推奨(直径65mmのスピンドルなら取り付け可能)
Makita RT0700C 710Wのスペック
取り付け可能工具直径:シャンク径φ6mmおよびΦ8mm(スリーブで変換すればより小さい直径も取り付けが可能)
回転速度:10000rpm~30000rpm
最大負荷時消費電力:710W